投資

楽天モバイル債買うべきか?高配当ソフトバンク株か?

昨日、楽天グループが発行予定の楽天モバイル債の金利が公表されました

個人の考えとしては、2年後という点では過大なリスクは感じない

楽天モバイル債の金利は、年率2〜4%の間で決まるとのことでした。

2023年1月27日に金利は年率3.3%で確定しました。

元本保証で3.3%の金利がつく。今の国内の金利環境では魅力的です。 現実的には、定期預金に預けても0.2%位が限度だからです。

個人の意見にはなりますが、ECマーケットの楽天市場は利益が出ていますし、グループ内には楽天カードや楽天証券があります。外部の企業から見て、金融部門には魅力的なグループ企業があります。

グループ企業の一部はIPOを予定していて資金を捻出する予定がニュースなどでも聞かれます。

もし最悪、その魅力的なグループ企業を売却される可能性まで考えれば、2年で倒産するなどのリスクは少ないと見ます。

楽天モバイル債の利回り年3.3%→税引後約2.629%

楽天モバイル債のメリットとしては、日本国内の社債において現在では非常に高い利回りを狙えることです。日産が出すサクラ債でも約1%です。

ただし、表面利回りは3.3%となっていますが、実際は税金がかかりますので約2.63%となります。 約2.63%と言われると、正直他の商品と比べつつ悩んでしまうところです。

楽天モバイル債へ投資することのデメリット

メリットとしては、元本は変動せず元本+利子で2年後に召喚されること。金利が高いことがあると思います。

一方で、デメリットもあります

実質利回りを見ると他に魅力的な商品もあること

表面年利3.3%以上の配当利回りを出す株価は多数あります。

配当利回り6.6%を超える企業は少ないですが、理論上は楽天モバイル債に200万円投資したのと同じ利子相当額が100万円の投資元本で得られることとなります。

6.6%以上が難しいとして、その下の企業でも同じモバイル業界のソフトバンク株であれば、約5.7%が配当金利回りとして予想されています(記事記載当時。ソフトバンクグループの方ではありません)。

もちろん株のデメリットとしては、投資した元本が変動してしまうリスクがあります。リスクは振り幅ですから、減るだけでなく上振れる可能性もありますが、リスク管理としては減る方を考えます。

ソフトバンク株を100万円分購入しましたとして、80万円などに投資元本が減るリスクはあります。

また、配当金も確定はしていません。最悪、配当が減ると株価も減るのでダブルでダメージをくらってしまう可能性もあります。

利益が出ていれば配当金も減ることが少ないので、株価が減少する可能性も低くなります。 利益が出ている企業を選ぶ目利きは必要になります。

2年間資金を固定化してしまうこと

来年から新NISAが始まります。新NISAのメリットとしては非課税であることです。 例えば株の配当金で利回りが3.3%でしたら、上記の通り約2.63%と約2割目減りします。

これが、新NISAで投資を行うのであれば3.3%のまま非課税となります。 ただし、個別株の配当としては成長投資枠利用で年間240万円までとなります。

取引停止等の異常事態があれば別ですが、基本的に株式は市場が開いている時間に売却すれば容易に換金できます。

社債投資により2年間資金を固定しますから、柔軟性は失われます。

*現状、私は積立NISAを利用しているため、通常NISAで2023年に株式投資する想定は割愛します。

どう対応するか…高配当株1年投資でお茶を濁すことを考えつつ

貴重な投資機会ではありますので、1年間傍観してしまうのは考えてしまうところです。

社債投資により2年間は資金を固定化してしまいますが、他の高配当株式等の得られるべき金額との差が比較対象になるので、そのままほぼ0%の銀行口座に預金しておくよりは投資した方がマシではあります。

楽天モバイル債に100万円投資して得られる利子分は、ソフトバンク株の利回りを5.76%と見ると株式投資57.3万円相当の投資で同じ金額の配当を得ることができます。

もちろん、株式の場合は投資単位があるので上記のような厳密な金額では計算できません。また、投資口座の株式の投資手数料が無料であることを想定しています。

株式の変動可能性はあるものの、ちょっと100万円出すところが約57.3万円の金額で同じ配当金を得られる方に心は傾きつつあります…。リスクは株価と配当金変動リスクですね。

株式の場合、1年間ソフトバンク株に投資して、2024年の時に新NISA口座で買い直して配当利回りを2割UPさせたり、別の商品に投資すると言う選択肢もできます。

株価が上がっていれば配当利回りは下がりますが、その場合は一方で株価上昇分のキャピタルゲインがあります。また1年後に買い直すときの配当利回りは下がっていても、非課税になることで約2割分利回りを向上することができます。

ただ、この金利下ですから、楽天モバイル債は月曜日早々に売り切れるのではないでしょうか。検討は早めにせねばなりませんね。